
ボランティアガイドと街並み散策
房総半島の歴史に深くかかわる久留里城と、平成の名水100選に選ばれた上総掘りの自噴井戸巡りなど、ボランティアガイドさんが案内してくれます
久留里城
久留里城は房総半島の中・近世城郭の代表格で、別名「雨城」(うじょう)と呼ばれています。
雨城楊枝
雨情楊枝と呼ばれる黒文字楊枝は、地域の特産として巧みな細工と品の良さからお茶席や日本料理店で利用されています。
上総掘り
久留里地域には今でも約200本の上総掘りの井戸があります。この地で誕生した『上総掘り』という井戸掘り技術によって掘られた自噴井です。清澄・三石山系の山林に降った雨が天然の地層を通ることでろ過され、さらに地下水脈を通って湧き出てくる井戸水は「平成の名水百選」に選定されています。地下400~600メートルからきれいな自然水が1年中こんこんと湧き出ています。上総掘りはたび重なる改良の結果、1886年頃に技術体系が完成したと言われています。身近な素材を巧みに利用した上総掘りの技術は、明治後期から大正時代にかけて日本各地に伝播し、生活用水、灌漑用水用に深井戸の掘削技術の主流として応用されていきました。井戸掘り以外にも、油田掘りや温泉の掘削、石炭の地下埋蔵量調査にも活躍したと言われています。1902年にはインドで、上総掘りの本『KAZUSA SYSTEM』が発刊されるなど、今から120年以上も前から「上総掘り」の名は世界に伝わっていました。1960年に上総掘りの用具が国の重要有形民俗文化財に、2006年には技術が重要無形民俗文化財の指定を受けています。
飾り寿司
千葉の郷土料理を最も代表する太巻き寿司。